CASE.1 沖縄
米軍基地は日本全国に計128か所存在しますが、面積にしてそのおよそ7割が沖縄県に集中しています。沖縄の在日米軍問題、特に普天間基地移設問題はよく耳にすることと思いますが、僕の地元・横須賀では基地があることによって大きな問題に発展したことは僕の記憶する限りではありません。それが大きな問題となるのは、日本本土と沖縄の面積の差があるにも関わらず、在日米軍基地の7割が沖縄に位置することからくるのではないかな、と思います。沖縄の人々も基地が必要であるのはもちろん理解しているけれども、自分たちの地域ばかり、という不安感や不信感にも繋がるのかもしれません。横須賀に住んでいた僕の認識では、米軍人はガタイが良くて気さくな、かっこいい軍人さん、というもので、悪感情はほとんどないというのが正直なところです。実はこの分野では横須賀と沖縄の地域性はよく比較され、論文なども出ていますし、学生がこの問題について卒論を書くこともあるくらいです。個人的には、様々な問題がある一方でアメリカの文化や生活が入ってきている地域や、魅力ある観光地に目を向けたいな、と思います。
沖縄でアメリカンな雰囲気が味わえるエリアとして特に有名なのは、美浜のアメリカンビレッジではないでしょうか。僕も訪れたことがありますが、海外のリゾートのような雰囲気で、お洒落な店舗やインスタ映えスポットも多い地域でした。ハンバーガーを頼むとアメリカンサイズのものが出てきて、僕は嬉しかったのですが妻は四苦八苦していました。
僕がおすすめしたいのは、異国的な雰囲気と地域の生活とがより混ざり合っているコザの街です。地元のおじいちゃんと米軍人が気さくに会話していたり、基地の給料日には大勢のアメリカ人が街に溢れたり、と日常の空気が感じられます。コザは、沖縄でもアメリカでもない独特の雰囲気がある気がして、もっと知りたいと思わされる街でした。沖縄へは家族旅行で3度行ったことがありますが、今後も訪れたい地域です。